低学年からの積み重ねが吉と出る!小学生新聞で読解力アップ
読解力をつけたいなら小学生新聞を読ませるといい、と、いたるところで言われます。
具体的にどんなところが読解力アップに効くのか、
小学生新聞がどうしてそう言わしめているのかを探ってみました。
読解力アップにも一役買う小学生新聞
計算力と並んで大切なのが読解の力。だけど、一昔前とは違い最近の子供は活字に触れる機会が著しく減っています。
そのため一つの文章をきちんと理解して答えを導き出すことが苦手な子供が多くなっているのです。これにより国語だけに限らず物理や算数の文章問題を読み解くことができず、解答を見いだせない子供が増えているのも事実です。
ある調査では、小学生の読解力と各教科の成績は見事に比例をしていました。つまり読解力がない子供が算数だけはできるというのはありえないのです。
学習の基本とも言えるその読解力、どうやったら伸ばしていけるのだろう…?
計算力を付けていくことや漢字を覚えるのとは違い、なんだかこう、雲をつかむような感じで、読解力に焦点を絞った問題集なんかをやらせてみても果たして実力アップできているのか実感として分かりにくく….悩ましい問題ですよね。
小学生新聞は長文が載っているというわけではないけれど、短くいろんな話題を扱っている。
それが逆に効率良く読解力をつけていくのに一役買ってくれるんですよね。
毎日活字や文章に触れることって、本当に大切なポイントです。
毎日30分のトレーニングで読み解く力を養う新聞
読解力とは、簡単に説明すると「内容の理解と著者や記者が何を伝えたいのか?」を理解できる力です。この力を鍛えるためには、毎日子供が興味のある内容の記事を少しずつでも読ませ、感想を述べさせることです。
たまに、読む力をつけさせようと無理に読書をすすめる母親がいますが、読解力がつたない子供の場合、たいていは読書が嫌いなのです。嫌いなものを無理やり押し付けたところでますます嫌いになり、しまいには活字に拒絶反応…これは一番避けたいところですよね。じゃあどうすればいいの?という方には、読書のかわりとして、小学生新聞を興味のある記事だけでも読ませることをおすすめします。
小学生新聞は大人と同じ時事ニュースを子供でもわかりやすくまとめていて、子供の興味を惹くような化学や植物の話などをふんだんに取り入れイラストなども多く使っているので、子供がストレスなく記事を読めるようになっているんです。
1日30分、いや、最初は5分でも全然いいと思います。
一日のうちの少しの隙間時間を新聞を読む時間にあて、子供が気になった記事についてお母さんとディスカッションをするだけでも子供の文章に対する苦手意識はかなり低くなるものです。
中学受験では長文読解は必要不可欠
中学受験では長文の文章を読み、それを要約し自分の意見をまとめるという出題形式があります。
ここでポイントとなるのがいかに長文を読みなれているか、そしてその文章に対して自分の意見をすぐにまとめられるか、です。
この「長文読解」が苦手な子、苦手意識を持っている子、ほんとうに多いんですよね。
長文読解をモノにするには毎日の訓練が大切です。
実は中学受験合格者の多くは、小学生新聞のコラム欄などを活用した学習法をしていたという調査結果もあります。
それぞれの新聞に掲載されている記事をスクラップし、記事の要約、感想を書くことで、それが受験対策になっていた、というわけです。
長文と聞くと長い小説を思いだしますが、最初は新聞などの子供の興味を惹きそうな記事から読解訓練をさせることはとても効果があるのですね。
まず興味の無い文字の羅列はだれでも読む気がしませんよね。
低学年の子ならなおさらです。
「気になる記事をじぶんで選んで読み文章の形や流れを知っていく」
という形で小学生新聞を勉強に活用していくことは、読解力学習の事始めとして低学年の子どもにもちょうどいいのでは、と思います。